東京メトロ銀座線の大規模工事による特別ダイヤ体験レポート
駅構内の案内や電車の行先など、レアな表示があふれた3日間
渋谷から溜池山王の間にある銀座線の駅は、表参道、外苑前、青山一丁目、赤坂見附の4つ。このうち、表参道駅、青山一丁目駅は半蔵門線の駅があり、赤坂見附駅も丸ノ内線が通っているし、半蔵門線などの永田町駅とも改札を出ないでつながっている。それに反して、外苑前駅だけは銀座線しか通っていないので、銀座線がストップするとお手上げだ。そこで外苑前駅の利用者を救済するために、表参道と青山一丁目間の間だけ、銀座線のシャトル運転を行っているという。どのような様子なのか。それを確かめに行かなくてはならない。
その前に、溜池山王駅と改札内でつながっている丸ノ内線の国会議事堂前駅へ向かい、電車に一駅乗って赤坂見附駅で降りてみた。普段なら、同じホームの反対側には、銀座線の渋谷行きがひっきりなしに到着する。しかし、この3日間は、赤坂見附駅に発着する銀座線の電車はない。ホームにはたくさんの係員が立っていて、銀座線に乗るためにやってきた人に運休のお知らせや振替輸送の案内を丁寧に行っていた。赤坂見附駅には3日間銀座線が発着しないので、駅構内の案内表記から銀座線の文字が消えている。これも徹底していて、何だか妙な雰囲気だった。
構内を歩いて赤坂見附駅とつながっている永田町駅へ向かい、半蔵門線に一駅乗って青山一丁目駅で下車。案内に従って銀座線ホームに向かった。この駅の銀座線は対向式ホームとなっている。そのうち、浅草方面行きのホームは降車専用と書いてあり、入ることはできない。階段をくぐって反対側へ向かうと、いつもは渋谷行きとなっているホームが表参道方面行きとなっていた。
まもなく渋谷いや表参道方面から電車が入ってきた。この駅で折り返すはずなのだが、誰も降りてこない。ドアが開いたので、車内へ入る。表参道行きの電車であるとのアナウンスがあった。